記者派遣

「ウクライナ」を考える 兵庫高2年 神戸とのかかわりも

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻から3カ月がたった。ウクライナ有事と新聞報道を考える授業が5月30日、神戸市長田区寺池町1の兵庫高校であり、2年生280人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 ウクライナ侵攻で国外に逃れた避難民は日本の千人を含む約644万人に上っている=国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の5月20日発表による。

 三好アドバイザーは昭和初期、神戸がウクライナ人を受け入れた事例として、ロシア革命で亡命した指揮者メッテルが住んだ「深江文化村」=神戸市東灘区深江南町=について解説した。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、神戸の地から何ができるか」を話し合った。「人道支援のためウクライナに寄付する」「避難民の受け入れをいっそう進める」「関心を持ち続ける」などの意見が出た。

 三好アドバイザーは今、日本や日本人に求められるものとして、世界をこれ以上分断させない外交力や、強じんな民主主義国家の建設を挙げた。

 同校では6月1日にも同様の授業があり、2年生14人が参加した。

[写真説明]戦争終結に向け、神戸の地から何ができるか―。意見交換する生徒たち=神戸市長田区寺池町1、兵庫高校

※同校は本年度、兵庫県NIE推進協議会の独自認定校に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。