記者派遣

記事できる過程講演 毎日新聞記者 神戸の高校生に

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 新聞を教材にするNIE(教育に新聞を)活動の記者派遣事業として、神戸市垂水区の愛徳学園中・高校で1月26日、毎日新聞神戸支局の中田敦子記者(27)が講演した。高校1~2年の61人に、記事ができる過程をオンラインで話した。

 中田記者は、医療用かつらの購入を補助する県の制度が、患者の住む自治体によっては使えないことを指摘した記事を題材に、「最初はがん患者向けのかつらが売れていることを書くつもりだったが、制度の不公平さに気がついた」と説明。「社会の事象に疑問を持ち、弱い人の立場になって考えることを意識して取材している」と語りかけた。

 講演を聞いた政広りおさん(2年)は「今日の話を参考に、自分の知りたいことをより深めていきたい」、中島さくらさん(同)は「事実確認の大切さが分かった」とそれぞれ感想を話した。【石川隆宣】=27日付毎日新聞朝刊神戸・明石版

[写真説明]別室で行われた講演をモニター越しに聞く愛徳学園中・高校の高校生たち=神戸市垂水区の同校で、同校提供

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。