新聞を教育現場で活用する「NIE」活動の一環として、神戸市西区の県立神戸高塚高校で12月20日、1年生約190人を対象に、産経新聞神戸総局の岸本佳子総局長が授業を行った=写真。「記事を書くために大切なこと」と題した講演で、「5W1H」「逆三角形」の重要性を解説。「みなさんの表現活動にも役立ててほしい」と呼びかけた。
同校は昨年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定。1年生は「探究基礎・特色探究基礎Ⅰ」の授業において、新聞を通して課題の発見、情報収集、分析・発表に取り組んできた。その参考になればと、記者を講師に招いた。
岸本総局長は、まず文章の基本となる「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」を指し示す「5W1H」について説明。続いて、新聞記事の特徴である、結論から始まり説明、補足と続ける「逆三角形」の文章構成について「桃太郎」を例に解説し、「人に伝えたい文章を書くには、あれもこれも詰め込むのではなく、一番伝えたいことは何か、よく考えて書いてほしい」と話した。
1年生の石垣胡汰郎さんは、「新聞の文章の構成はとてもよく考えられている、ということがわかった。自分も意識してやってみようと思う」と話していた。=21日付産経新聞朝刊神戸版
生徒の感想 赤﨑郁歩(かほ)さん「『5W1H』を意識すると事実がよく伝わる文章になることが分かった」
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