記者派遣

「裏付け」の大切さ 県西宮高 日経新聞神戸支局長が講演

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 兵庫県NIE推進協議会の記者派遣事業として、県立西宮高校で11月4日、日本経済新聞社神戸支社の堀直樹支局長が「『裏付け』の大切さ」をテーマに、2年生約280人に向けて話をした=写真。

 当日の内容は、インターネット上に情報が氾濫(はんらん)し、猛スピードで拡散する現代においてこそ、情報収集の際に事実関係の「裏付け」をとることを常に意識し、情報を発信する際には内容や表現を精査することが極めて重要になると説明した。

 そして新聞社ではどのように「裏付け」をとっているのかを解説。記者が取材や記事を執筆する際に事実確認に細心の注意を払っていることや、社内の複数の人間がクロスチェックでミス防止に取り組んでいることを紹介した。確認作業を怠ったり思い込みで記事を書いたりすると大きな失敗を招きかねないことを具体的な事例を交えて話した。

 ネット社会ではフェイクニュースがますます巧妙化し、ネット検索やSNSの特性として偏った情報が集まりがちになることを指摘した。その上で新聞記事が情報の洪水の中で一つの道しるべや座標軸になると説明し、紙面の構成や記事の読み方などの活用方法を簡単に紹介した。

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。