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記事活用した探究活動 読み比べでテーマ選び 神戸高塚高・伊東教諭が報告

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、新聞記事を探究活動に生かした事例を報告する催しが11 月26日、神戸新聞社報道展示室(神戸市中央区東川崎町1)であった。神戸高塚高校の伊東琢麿教諭(49)が事前に収録した授業風景の動画を流しながら活用方法を共有した。

 県NIE推進協議会の主催。ビデオ会議アプリも併用し、県内外の教育関係者ら約40人が出席した。伊東教諭は発表で、探究活動のテーマを選ぶ際に、日刊6紙の読み比べから始めたことを紹介した。

 記事をテーマ別に分類させたり、情報を集めさせたりする中で「複数の情報ソースに当たって事実確認し、事実と意見を区別することに重点を置いた」と説明。「興味のないことでも見出しで目を引かれ、読み始める。情報の入り口として、新聞の意味は大きい」と結んだ。

 発表を聞いた加古川東高校の志摩直樹校長(58)は「今の子どもたちはスマートフォンを自由自在に扱うが、興味のあることしか検索していないと感じていた。興味と関心の幅を広げるのに、新聞は良い媒体だと思った」と話していた。(大橋凜太郎)=27日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]授業風景の動画を流しながら新聞の活用方法を発表する神戸高塚高校の伊東琢麿教諭=神戸市中央区東川崎町1