記者派遣

兵教大付属中で座談会 加東 産経新聞記者が講師に

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、加東市の兵庫教育大付属中学校で11月19日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が授業を行った。「ミライに必要な力」と題した講演と生徒たちとの座談会を、全学年の各教室にリモート配信した。

 同校は昨年度、日本新聞協会からNIE実践校に指定を受けた。今年度はNIEをキャリア教育に生かそうと記者を講師に招いた。

 小林記者はワープロやポケベル、デジカメなど使用してきたツールの変遷を自身の経歴と交えて紹介。新聞記者という職業について「書いた記事が社会を動かすこともあり、何かに貢献もできる」と話した。

 また、新聞や記者、メディアをめぐって座談会も。藤春竜也教諭(28)の司会で、1年の西山昂毅君(13)▽2年の菊谷敦司君(14)▽3年の佐野正悟君(15)が各学年を代表して参加した。

 生徒たちから「紙媒体からウェブへの移行をどう思いますか」「偏向していると思う記事はありますか」など鋭い質問が次々飛び出し、小林記者がたじろぐ場面も。生徒たちに「常識も時代とともに変化する。常識をわきまえつつ、常識にとらわれずに生きていってください」と呼びかけた。=20日付産経新聞朝刊播州版

[写真説明]生徒たちを交えて行われた座談会。リモート配信の作業には報道部員が携わった=加東市の兵教大付属中

 生徒の感想 坂本未空さん(3年)「新聞の魅力を知った。朝刊1部に文庫本1冊と同じくらいの情報が詰まっていることに驚いた」、筒井温美さん(3年)「小林さんがどんな思いで新聞を作っているかを聞けてよかった」、寺尾駿佑さん(2年)「『常識にとらわれてはいけない』と気づかされた」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。