記者派遣

自分の言葉で伝えよう 伊丹・天神川小 見出しのこつ学ぶ

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞記事の肝である「見出し」について学ぶ授業が9月7日、伊丹市の天神川小学校(荒牧南3)であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師となり、5年生132人に実際の新聞記事を教材にしてどのように見出しができているかなどを教えた。

 授業は、「5W1H」「逆三角形」の文章構造といった新聞の基礎から始まり、プロ野球の大谷翔平選手や東京五輪に関する記事を見ながら、見出しのつけ方やポイントを学ぶ。

 三好シニアアドバイザーは「言葉を大切にしよう」と呼び掛け、形容詞の言い換えや、歌の歌詞など自分の好きな言葉をまねすることの重要性も伝えた。

 終盤の練習問題では、能勢電鉄で天井にヒマワリを飾り付けた車両が運行している―という阪神版の記事がお題に。実際の見出しは「天井満開 夏色の電車」だったが、子どもたちは原稿の中から大事な言葉を探し、中には「おひさま電車」という秀逸なものも出てきた。

 授業を受けた渡邉沙季さん(11)は「短い見出しを付けるのがこんなに難しいと思わなかった。もっと新聞を読んでみたくなった」と話した。(村上貴浩)=8日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]新聞記事の見出しの付け方を教わる小学生たち=天神川小学校

 児童の感想 今林星七(せな)さん(11)「クイズ形式で学び、見出しが重要なことがよく分かった」、土山裕太郎さん(11)「分かりやすい見出しを付けるのは新聞社にとって大変な仕事だと感じた」

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。