記者派遣

命の大切さ 記事に学ぶ 淡河小1年「熱海土石流」題材に

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神戸新聞アドバイザーが講師に

    今月3日に静岡県熱海市で発生した大規模土石流の被害を伝える神戸新聞記事から「命の大切さ」を学ぶ授業が、神戸市北区淡河町萩原の淡河小学校であり、1年生9人が参加した。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。授業は、ほかのまちの災害を自分ごととして考える目的で5日に行われ、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 1年生は記事を読むのはまだ難しいため、写真を見るのが中心。現場の惨状や捜索、避難所、募金活動の様子などを食い入るように見つめ、「ビルが泥で埋まっている」「バスが流されている」「建物に人が取り残されている」などと、気づいたことを発表した。

 担任の久保恭子教諭が記事の内容を説明。神戸市は山と海が近い熱海市に似た地形で、久保教諭は2008年7月、同市灘区で発生した都賀川水難事故にも触れた。児童は「土石流が速くて怖かった」「行方不明の人に生きていてほしい」「ぼくも大雨のときは早く避難しようと思う」と話した。

 三好アドバイザーは、阪神・淡路大震災と東日本大震災の被災地の写真も紹介し、「命と弱者を守ることが何よりも大切」と強調していた。

   また同校2、3年生14人は12日、新聞から夏を感じる写真を選んでオリジナルの新聞を作り、4~6年生17人は19日、新聞の読み方や記事の書き方を学んだ。=21日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]熱海土石流の記事の感想を書く児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも「熱海土石流記事から小1が学ぶ『命の大切さ』 兵庫・淡河小」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら