兵庫県NIE推進協議会は2020年度、新型コロナウイルス感染防止のため、NIE実践指定校6校で、オンラインでの記者派遣事業(出前授業)を計8回行った。
全面オンラインでの出前授業は姫路市立豊富小中学校と県立神戸高塚高校の2校で計4回行った。ほかに密を避けるため対面に加え、各教室をオンラインでつないで他学年の生徒らが同時視聴したのが3校。残る1校では、生徒の意見発表に無料通信アプリ「LINE」のグループ通話機能を使った。
オンライン授業は突然のフリーズなど意思疎通に一部不安を残すが、画面やチャットを通じ質疑応答も行ってきた。また授業の内容を事前に録画し、生徒たちが夏休みに視聴したケースもあった。
同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、県内に取材拠点を置く新聞・通信社8社で組織し、学校教育の現場での新聞活用を進める。出前授業は8社が行い、20年度は21校で計24回実施した。
21年度は、児童数の少ない複数校をテレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」でつなぐ授業を本格化させる予定。対面とオンラインを併用し、新聞を活用した授業を実践していく。
三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(4月11日)