記者派遣

阪神・淡路大震災語り継ぐ 神戸新聞社員 豊富小中でオンライン授業

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 発生から26年を迎えた阪神・淡路大震災をテーマにした授業が2月5日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であり、中学1、2年生176人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用した。生徒たちは神戸新聞が報道した同震災の写真パネルを見て授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは震災の日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。当日書いた記事や当時の様子を紹介し「様相の異なる一つ一つの災害から学び、伝えることが新聞の役割」と話した。

 新型コロナ対策を踏まえた避難所運営も説明した。古和恭茉(こわきょうま)さん(2年)は「平成にさまざまな災害が起きていることを知った。記憶を語り継げる人間になりたい」、萩原花帆さん(1年)は「被災者を取材する記者の悲しさも伝わってきた」と話した。=6日付神戸新聞朝刊姫路版 

[写真説明]災害をテーマに行われたオンライン授業=豊富小中学校(同校提供)

 〈質問にお答えします〉阪神・淡路大震災の被災者向け仮設住宅について 仮設住宅は兵庫県民向けに48,300戸が発注され、入居のピークは46,617戸でした。用地確保が課題で、被災地だけでは土地が足りず、大阪府内や姫路、加古川市など29市町に広がりました。仮設住宅が入居ゼロになったのは、2000年1月14日。震災から1823日後でした。

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。