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災害の教訓を継承しよう 明石西高で神戸新聞社員語る

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 阪神・淡路大震災などの災害をテーマにした授業が10月5日、明石西高校(明石市二見町西二見)であり、1年生320人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定された。校内には神戸新聞の記事や写真パネルが展示され、生徒は災害を想定した自身の避難計画を作成するなど事前学習をして授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは同震災の当日、全壊した神戸・三宮の本社で宿直勤務だった。災害時の新聞の役割として「一つ一つの災害から教訓を学び、10年、20年先も継続して伝えていくことが大切だ」と訴えた。小川芽里さん(15)は「かわいそうと思うだけでなく、災害で亡くなった一人一人を忘れないように記憶にとどめたい」と話した。

 新型コロナウイルス感染対策を踏まえた避難所運営も紹介。マスクと消毒液、体温計の持参や換気を徹底するなど、各人が対応すべき注意点を確認した。西村元彰さん(15)は「自分の命を守るため、新聞などで正しい情報を得て災害に備えたい」と心掛けを新たにしていた。(川崎恵莉子)=6日付神戸新聞朝刊明石版

[写真説明]災害をテーマに行われた授業=明石市二見町西二見

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