記者派遣

自ら調査し結論を 読売新聞支局長 加古川南高で授業

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    新聞を教育に活用するNIEの授業が11月8日、加古川市の県立加古川南高校であった。県NIE推進協議会の主催で、読売新聞姫路支局の米井吾一支局長(46)が、1年生約240人を前に取材テーマの立て方などについて話した。

 同高では、生徒がそれぞれ自由なテーマで課題を設定し、8000字の論文を書いて発表する課題研究論文に取り組んでいる。

 米井支局長は、「記者は、社会の様々な問題の背景を探り、もっと良い社会にするにはどうすべきかという思いで記事を書いている」と説明。相次いだ台風災害や、那覇市の首里城で起きた火災などを例に、「例えば、大きなニュースが起きれば地元の対策はどうなっているのか調べてみるのも一つの方法」などと語った。

 論文を書く際には、問題解決のために活動している人にインタビューしたり、アンケート調査の結果を取り入れたりすることで論文の説得力が高まるとし、「専門家の本だけに頼らず、自分なりに材料を集め、その中から結論を導くことが大切」とアドバイスした。=9日付読売新聞朝刊姫路版

 ※写真は兵庫県NIE推進協議会が撮影

 生徒の感想 十市孟人(たけと)さん「専門家の話をすべてうのみにせず、自分で考え、答えを導き出すことが大切だとわかった」、溝口楓月(ふつき)さん「新聞に対する意識が変わった。それをなぜ記事にしたのか考えながら読みたい」