兵庫県NIE推進協議会の秋田久子会長が10月29日、神戸市灘区篠原伯母野山町1の神戸松蔭女子学院大学文学部でNIEの講義を行った。日本語日本文化学科の6人が参加し、将来、教壇に立ったときのNIE展開例を学んだ。
学生たちは2班に分かれて二つのワークショップに取り組んだ。「投書にお返事」は、実際に新聞投書欄に採用された「大人の行動 若者は見ている」など6点から1点を選び、投稿者に書いた返事を読み上げた。秋田会長は「返事を書いて、感想を共有することが人権意識の啓発にもなる」と強調した。
「出生前診断...支えるために必要なことは?」では、学生たちは新出生前診断に関する記事を読み、模造紙に妊婦はじめ、夫、親類、勤め先など、考えられる関係者を記した。続いて、関係者の感情を付せんに書いて貼り、よりよい社会生活の在り方について話し合った。学生からは「個人的な問題に軽々に意見を挟まず、見守る節度をみんなが持つことが必要」などの意見が出た。
大村美喜さん(3年)は「どんな意見でも児童生徒を元気づけることが大切だと思った」、井上柚(ゆう)さん(4年)は「各段階の取り組み時間を短めに設定すると教室が活発になる」と話した。
[写真説明]新出生前診断について考えたワークショップ=神戸松蔭女子学院大学