推進協の取り組み

教職員に文章講座 神戸聴覚特別支援学校 推進協事務局長が講演

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 「自分の思いを文章で表現する」をテーマにした講演が9月17日、神戸市垂水区福田1の神戸聴覚特別支援学校であり、教職員70人が、兵庫県NIE推進協議会の三好正文事務局長の話を聞いた。

 同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。講演は、教職員の文章力アップを図り、NIEへの理解をいっそう深めようと企画した。

 三好事務局長は、採用された新聞投書の良い点を考えたり、エッセーに見出しを付けたり、悪文を直したりする作業を通し、教職員に文章の書き方を指導。「常にテーマを意識しながら書こう」と呼び掛けた。

 続いて、NIEの展開例として、希望者30人を対象にワークショップを行った。4人一組の班に分かれ、各自が気になった記事を選んで紹介。A3判の用紙に貼り付け、余白にその記事を選んだ理由、ほかの人の用紙には記事に対し、共感したり、疑問に思ったりしたことを書き込んだ。

 衣笠晴彦教頭は「書くことで論理的な力が養われることを強く感じた。インタビューするときに大切なのは『相手に尊敬の念を抱くこと』という言葉が心に残った」、齋藤治教諭は「NIE活動の参考になる事例が多かった。自分の文章を客観的にとらえることが大切だと感じた」と話した。

[写真説明]自分が選んだ記事を紹介する教員=神戸聴覚特別支援学校