セミナー・発表会・公開授業

人権問題でグループ討論 NIEセミナー、教諭ら50人 神戸

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 2019年度NIE兵庫セミナー(兵庫県NIE推進協議会主催)が7月5日、神戸市中央区のよみうり神戸ホールで開かれた。県内の小中高校、大学の教員ら約50人が参加した。  記者授業では、共同通信の儀間朝浩神戸支局長が、イラク戦争やペルーで発生した日本大使公邸人質事件の取材経験について語った。続いて、同協議会コーディネーターの田中茂典さんが人権学習、秋田久子会長がNIE(教育に新聞を)の展開について、それぞれ授業例を紹介した。

 人権学習では、性別を巡る不適切な取材をしたテレビ番組が批判を受けた問題について、各自の考えをグループで討論=写真。続いて「自分がされたら嫌なこと」を模造紙にまとめ、人権についての意識を深めた。  NIE展開では、新聞の投書欄で好きな投稿を見つけ返信を書いてみる、気になるテーマを定点観測し、自分の将来について考えてみる、などが紹介された。
 淡路市立志筑小学校の南志乃婦教諭(53)は「NIEを通じて、多様な考え方があることを子どもたちに知ってほしい」と話した。
(太中麻美)=6日付神戸新聞朝刊