先馬耕一・神戸市立東町小学校教諭
壁新聞プレゼンテーションを行う小学生たちの姿が自信にあふれているのにはとても感心しました。手作りの小道具なども用意して、どのようにすれば伝えられるのかとの工夫がうかがえたのが喜ばしかったです。
授業者の方からの説明にあったように、新聞の紙面構成や見出しの付け方などの事前学習と発表が行われての今日の発表。情報伝達における新聞の役割、社会的な使命なども感じられました。
赤木富美子・兵庫県立山崎高校教諭
体育館に入ってすぐ、調子を合わせた拍手が聞こえました。授業態勢に入る前の、関心を前に向ける取り組みだったのだなと拝見して、小学校の先生方の工夫にまず感心しました。
壁新聞を紹介する5年生のプレゼンは、時間をかけて準備したことが分かる細やかさで、手作りの指示棒や紙芝居など小道具を使って分かりやすくしていました。話す時の役割分担がしっかりできており、その後の意見共有の時間には、児童の司会進行のスムーズさと皆が議論の型を守って順番に発言する姿を見て、やはり先生方の指導の丁寧さに頭が下がる思いでした。児童の勢いにおずおずと入っていく男子高校生徒の姿も、優しいお兄ちゃんのようでほっこりしました。
防災についてはどんなに学習しても、どこか他人ごとのような気持ちになりがちですが、この授業は同じ地域の学校に通う高校生と小学生が集い、「網干の」誰もが助かるために、と何度も「網干」を強調していたことで、自分ごととして考えることができたのではないかと思います。「共助」の大切さのしめくくりが「優しい心」であったのが印象的でした。
帰りに、これからNIE導入予定の小学校の先生方が、導入の可否や不安を話している様子を見かけました。「時間がない、余裕がない」のは実際真実であると思います。が、やってみるとその教育効果は絶大であると私は信じています。心のハードルを下げて、一度取り組んでみてはどうでしょうか。
松浦里和子・姫路市立妻鹿小学校教諭
先日、研究会に参加させていただき、ありがとうございました。NIEという言葉は知っていましたが、このような活動や取り組みをされていることを知らなかったので大変勉強になりました。また「ひょうごNIE通信」を読んでいて、「新聞使って運動会」のような活用の仕方もあるのかと驚いたのと同時に、少し親近感ももちました。
まずは、授業研究をされた先生方に尊敬の念をいだきます。授業を参観しての感想ですが、NIEの代名詞でもある壁新聞を使っての小学生による発表は、アウトプットに工夫がなされたものでした。また、高校生の発表は、参考文献に新聞社の名前が入っていたので、新聞を活用してスライドを作成していることが分かりました。
ただ、NIEをどのように取り入れ、どの観点をもって参観したらよいか、また、1時間の参観の中では2年間の取り組みが少し分かりづらかったので、今までの取り組みの内容の展示などがあれば、より詳しく、多方向からNIEを見られたのではないかと思いました。