阪神・淡路大震災から17年がたち、命の尊さを感じさせる行事が数多く行われた1月17日。神戸市立西灘小学校では、Metis、CLIIFF EDGE、Sunyaらアーティストたちが訪れ、「生きる」をテーマに語る特別授業が行われました。
阪神・淡路大震災から17年の1月17日、
神戸市立西灘小学校の2時間目の授業で、
Metis、CLIIFF EDGE、Sunyaらアーティストたちが
「生きる」をテーマに命の尊さについて語りました。
授業が行われた音楽室に登場した
アーティストたちを、
「ウェルカムトゥー西灘」という
振りつけ付きの歌で出迎えた生徒たち。
思わぬサプライズに
アーティストたちは大感激の様子でした。
最初に語り始めたのは、
大阪出身で阪神・淡路大震災を経験したSunya。
子供のころ震災で怖い思いをしたSunyaは、
亡くなった人を前に「夢を持っていいのか」と
悩む時期があったといいます。
しかし家族の支えで、
震災を通してあふれる思いを大事にしていこうと
前向きに思えるようになったそうです。
「『ありがとう』の気持ちを大切にしてほしい」
と何度も子供たちに語りかけました。
神奈川の地から駆けつけた
CLIIFF EDGEにも、熱い思いがありました。
関西人のようなノリの良さで
子供たちを笑わせる中、真剣な表情で語り始めました。
「人が死ぬのは、その人のことを知る人が
誰もいなくなった時」
亡くなった祖母はまだ心の中に生きている
と言うメンバーのJunは続けました。
「ここにいる皆は奇跡が重なって出会った仲間。
一瞬一瞬を大事に生きてほしい」
最後に話をしてくれたのは、
「人間失格~生きる事は素晴らしいのです~」
という歌で有名なアーティストMetis。
東日本大震災の被災地を訪れた彼女は、
瓦礫の中に埋もれたピアノの修復に尽力しました。
「悲しみは人も物も同じ。
全てに感謝し、大切にする心を忘れないで」
西灘小の生徒の歌に心を打たれた彼女は、
「ここは歌を大事にする学校だと思う。
これからも歌い続けてほしい」と言い、
最後に「あなたの心に」という歌を
プレゼントしれくれました。
帰り道、「さようなら」と
次々に挨拶してくる西灘小の生徒たち。
外に出ると、中学生と仲良く下校する
生徒の姿も見られました。
幼少期に神戸から離れた土地で
阪神・淡路大震災を経験した私にとって、
震災教育というものを身近に見たのは初めてでした。
そのため「幸せ運べるように」を歌う真剣なまなざしや
「強く生きていきたい」という力強い言葉に、
大きく心を動かされました。
東日本大震災を経験した今初めて、
戦争を語り継いでいく大切さや
震災教育を続けていくことの大切さが
分かってきたような気がします。
西灘小の「知らない世代」は、
その最高の成功例であるようにも思えました。
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