2013年1月16日

1月17日は、大好きな神戸を
心と音楽で抱きしめる日です。

 18年目の「1.17 KOBE MEETING 2013」(阪神・淡路大震災復興支援ライブ)を、神戸市中央区の新神戸オリエンタル劇場で、午後6時半から開きます。1997年から毎年、1月17日に開催してきました。これまで単独でしたが、今年は神戸を拠点に国内外で活躍する若手アーティスト4組と一緒です。音楽のパワーで神戸や東北に風を吹かせよう、という気持ち。

 今年は、宮城県亘理郡山元町の「幸せの黄色いハンカチプロジェクト」に参加します。お客さんに呼び掛け、黄色いハンカチに、メッセージを書いていただきます。メンバーやスタッフも書きます。それを現地に届けます。ハンカチは、山元町の空にたなびく予定です。

 これまで山元町には計7回行きました。神戸市須磨区からいただいた区花・コスモスの種を届け、交流が続いています。行ったら、必ず歌も歌います。

 震災で須磨区の実家は全壊しました。音楽仲間や知人を亡くしました。毎年「KOBE MEETING」を開くのは、神戸が大好きだから。使命感だけでは、続けられません。神戸が大好き、応援する気持ち、そんな思いを伝えるには、3歳から歌を作ってきた私にとって、音楽しかありません。震災遺族への応援の気持ちもあります。まちは震災前より復興したけれど、遺族の悲しみは18年前のまま。そのことを忘れてもらっては困る、歌でつなげていこうと思っています。
 
 ライブの収益金は、遺児支援施設「神戸レインボーハウス」を通じて東北レインボーハウス設立基金に寄付します。

 1月17日。私にとって、大好きな神戸を心と音楽で抱きしめる日です。
 
(談)
 


 ひらまつ・えり シンガー・ソングライター。神戸市須磨区出身。阪神・淡路大震災復興支援ライブ「KOBE MEETING」を毎年1月17日、神戸で開催。2005年から神戸大使を務める。11年、神戸新聞文化賞受賞。代表曲「部屋とYシャツと私」。著書「しあわせになろうよ」ほか。

 

写真は2012年1月17日、震災復興支援ライブで熱唱する平松愛理さん

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