2013年1月16日

被災された方々への哀悼の意を表し、
かけがえのない家族や友達の大切さを感じる特別な日です。


 
 1995年1月17日、当時私は大学生で京都に下宿していました。当日朝方に強い揺れを感じたものの大惨事だとは思わず、もう一度眠りに落ちました。朝起きてテレビを付けると、阪神高速道路の橋桁が倒れている光景が飛び込んで来ました。あわてて神戸市北区の実家に電話すると、回線が途絶える前でたまたま繋がり、家族の安全が確認できました。あの時の不安と母の声を聞いたときの安堵は今でも良く覚えています。
 
 あれから、長い歳月が流れ神戸の町もまた元気を取り戻しました。その間に私も震災追悼式に参加させていただいたり、復興のお花にメッセージを送らせていただいたりしています。自然災害はいつどのような形で襲ってくるか分かりません。自分の出来る限りの備えと心構えは普段からしておこうと思っています。震災の日は、被災された方々への哀悼の意を表し、かけがえのない家族や友達の大切さを感じる特別な日です。

あさはら・のぶはる 北京五輪陸上男子400メートルリレー銅メダリスト、大阪ガス所属。1972年神戸市生まれ。夢野台高、同志社大卒。陸上100メートル自己記録10秒02の日本歴代2位。引退後は、陸上クラブ「NOBY T&F CLUB」を主宰し、青少年育成の仕組みの構築とトップアスリート育成を目指す。
 
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