2013年1月10日

2005年から毎年神戸の街でライブをしています。
今年も神戸でこの日を過ごします。

 震災から10年がたった神戸の街で、長田区商店街の方々からお声がけいただき、初めてのライブが実現しました。
 
 あの日から、私にとって神戸の街との大切な絆が生まれたように思っています。
 
 震災遺児の子たちが歌を聞きに来てくれて、何度か腹を割って話す時間もありました。
 
 悲しみを背負いながらも前を見据え、一生懸命に支え合う商店街の方々の生き方を、強く感じさせてもらいました。
 
 一年一年、ライブをやらせていただくたびに、私の方が逆に、神戸の皆さんから勇気をもらったような気がしています。
 
 痛みや悲しみはその直後よりも、時間がたつにつれ、深まっていくものがあります。
 
 音楽が少しでも、聞いていただく皆さんに、元気や希望、笑顔を運んでいくことができたら...。
 
 そんな想いで、毎年神戸にはせ参じています。
 
 これからも、この街の皆さんから受け取った優しさや絆を胸に、歌わせていただけたらと思っています。
 
 今年も神戸でこの日を過ごします。
 
 たくさんの尊い命が失われ、多くの悲しみが生まれた1月17日を、決して風化させることがないように胸に刻みながら、精一杯歌を届けていきたいです。
 


かわしま・あい シンガーソングライター。1986年福岡県生まれ。来年デビュー10周年を迎える。2003年、ユニット「I WiSH」のaiとして「明日への扉」でデビュー。透明感のある声は「天使の歌声」といわれる。阪神・淡路大震災の被災地でのライブなど社会貢献も続ける。

 

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