新着ニュース

 2025年夏の「NIE全国大会神戸大会」(7月31日~8月1日)に向けて、神戸新聞社NIE神戸大会事務局が「ひょうごNIE通信―2025神戸大会へ―」を月1回発行し、大会の準備状況などを紹介しています。

 ぜひお読みください。

第4号  (2024年12月1日号)

第3号  (2024年11月1日号)

第2号  (2024年10月1日号)

第1号(2024年9月1日号)

2025年2月6日、神戸新聞本社で開催します

 新聞記事を使った授業実践発表を聞き、実践例について話し合い、研修・研鑽を深めることを目的に、兵庫県NIE実践発表会を2月6日、神戸ハーバーランドの神戸新聞本社で開きます。兵庫県NIE推進協議会主催。

 記者講演は、神戸新聞社淡路総局津名支局の中村有沙支局長による「阪神・淡路大震災の記憶をつなぐ」。実践事例発表は、甲南小学校の田代弘子教諭▽姫路市立あかつき中学校の伊達実教諭▽兵庫県立神戸甲北高等学校の久保淳平教諭が、2024年度の実践校の取り組みを発表します。

 無料。午後1時半~4時。参加を希望される方はメールにベタ打ちで、お名前(ふりがな)、所属先、所属先、電話番号をご記入の上、2025年1月30日までにhyogo-nie@kobe-np.co.jpにメールをお送りください。

 兵庫県NIE推進協議会事務局☎078・362・7054

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2024年度 兵庫県NIE実践発表会チラシ表pdf.pdf  申込み用紙2024年度 兵庫県NIE実践発表会.docx

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 来年1月で発生から30年になる阪神・淡路大震災をテーマにした出前授業が12月16、芦屋市立精道中学校(南宮町)であった。1年生226人が当時、震災取材に当たった神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(64)から話を聞いた。

 阪神・淡路では、同校の生徒5人や精道小学校(精道町)の児童8人も犠牲になった。

 授業で三好アドバイザーは、9割以上の建物が全半壊した芦屋市津知町などの発生当日の写真を紹介。被災地全体の死者6434人のうち921人は、過酷な避難生活などが原因で亡くなった関連死だったことにも触れた。

 三好アドバイザーは「当時を知らない世代こそ、震災を語るべきだ。記憶のバトンをつないでほしい」と呼びかけ、「次の災害に備えることが大切」と強調。発生当日、全壊した神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務中で、震度7の瞬間や神戸の惨状についても伝えた。

 授業を受けた林諒多さん(13)は「阪神・淡路の記憶を僕たちが引き継ぎたい」、宮本茜里(あかり)さん(13)は「普段から油断せず、地震の時に正しく行動できるようにしたい」と話した。=20日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]阪神・淡路大震災当日の様子や、その後の追悼式などについて伝えた出前授業=芦屋市南宮町、精道中学校

 日本新聞協会は、家族や友達と新聞を読み、話し合ってまとめた感想文が対象の第15 回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の最優秀賞に、広島市の安田学園安田小学校5年、村上正真さんら3人を選んだと発表した。

 国内外の小・中・高・高専生から6万1576点の応募があった。兵庫県内からは1484点の応募があり、個人の奨励賞に3人、学校奨励賞に2校が選ばれた。

 県内の入賞は次の通り。(敬称略)
 【奨励賞】宮下夏姫(尼崎市立南武庫之荘中3年)山本栞璃(西宮市立浜脇中2年)西村拓朗(御影高1年)
 【学校奨励賞】尼崎市立南武庫之荘中、有馬高

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政治、暮らし、クイズ...共有フォルダーに蓄積

 神戸市長田区の湊川高校(定時制)で、各教諭がNIE活動に役立ちそうな新聞記事をパソコンの共有フォルダーに蓄積し、他の教諭を含めて授業時などに自由に取り出して利用できる試みを始めた。学校全体でたやすく取り組めるNIE実践例といえそうだ。(兵庫県NIE推進協議会事務局長・三好正文)

 同校は2024年度から、日本新聞協会のNIE実践校に指定され、新聞活用の取り組みを進めている。新聞記事の共有フォルダーには現在、政治や国際問題、暮らしなど幅広い分野の記事のほか、4こま漫画やクイズなども保存されている。

 蓄積する素材は、切り抜いた記事をデータ化するなどして集めている。担当科目の違う各教諭が選んだ記事を互いに利用することで、新聞活用の幅が広がるメリットもあるという。

 同校は11月18~22日、校内の教諭を対象に授業を公開。住本拓自教諭(32)は歴史総合の授業で「東西冷戦中の変化」をテーマに取り上げた。第2次世界大戦後、米国とソ連(現ロシア)を軸に展開された冷戦の概要や歴史を3年生10人に説明し、北大西洋条約機構(NATO)の拡大と、ロシアによるウクライナ侵攻の関係を考えてもらった。

 その中で紹介したのが、共有フォルダーにあった「『トランプ次期米大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談』と米報道」(ロシア側は会談実施を否定)の記事。神戸新聞の11月12日付朝刊に掲載された原稿で、住本教諭は「東西冷戦と現在の国際情勢がつながっていることを理解してもらうため、最近の記事を利用した」と話す。

 同校は来年夏の「第30回NIE全国大会神戸大会」で、共有フォルダーを活用した授業について実践発表する予定だ。

 大会は日本新聞協会が主催し、神戸新聞社と兵庫県NIE推進協議会が主管。阪神・淡路大震災から30年、戦後80年の節目に開催されることを踏まえ、「時代を読み解き、いのちを守るNIE」を大会テーマに掲げる。=12月13日付神戸新聞朝刊教育面

[写真説明]共有フォルダーの新聞記事を使って授業が進められた=神戸市長田区寺池町1、湊川高校