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神戸新聞アドバイザーも講師に

 三十数年にわたって姫路空襲の語り部活動を続ける黒田権大さん(96)=姫路市東延末=が、同市飾磨区細江の飾磨中部中学校で当時の体験を伝えた。黒田さんは「戦争は人類最大の罪悪。日本は中立平和大国を目指すべきだ」と語った。

 同校は日本新聞協会のNIE実践校。1年生111人が来年1月、被爆地広島に校外学習に行くのを前に記者による出前授業を行い、あわせて特別ゲストに黒田さんを招いた。

 姫路は1945(昭和20)年6、7月に2度の空襲に遭った。7月3日深夜の空襲で姫路市街地にあった自宅が焼け落ち、祖父母が犠牲になった黒田さん。「遺体を近くの墓場に運び、穴を掘って埋めた」と振り返った。焼け跡から見つかった祖母は「真っ黒な炭」になっていた。強いショックを受けたという。

 今月18日の授業では、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザー(65)も講演した。姫路に残る空襲の傷痕や神戸空襲の惨状などに触れ、「若い人が戦争の記憶を語り継いでほしい」と訴えた。ロシアによるウクライナ侵攻の現状も語った。

 授業を受けた高田ひかりさん(13)は「黒田さんの空襲体験を自分より若い人たちに伝えていきたい」と話した。=12月31日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]焼夷弾(しょういだん)の筒を手に戦争体験を中学生に伝える黒田権大さん=飾磨中部中学校[写真㊦]姫路にある平和の遺産と戦争遺跡(講演用スライド)スライド1.pdf スライド2.pdf

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 生徒の感想 松久由磨さん(13)「黒田さんから姫路空襲の体験を聞き、さらに詳しく調べようと思った。平和な世の中を目指したい」、三木芹菜さん(13)「姫路空襲の体験を聞いたのは初めて。ひいおじいちゃんが戦争体験を話すのを控えているのも、とてもつらかったんだなと思う」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 戦後80年を迎えた。兵庫県NIE推進協議会が、修学旅行などで被爆地広島や長崎、凄惨(せいさん)な地上戦があった沖縄県を訪れる小中高生に、平和の大切さを考えてもらう出前授業を続けている。「いまを『戦前』にさせない」との思いを胸に、新聞記事を活用し、児童生徒に「世界平和のため自分ができることを考えよう」と呼びかけている。

◆神戸市立有野中学校(2025年1月31日、対象=2年生191人) 講師=神戸新聞報道部・津谷治英記者、神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※記事の末尾に生徒のみなさんの感想を掲載しています。日本新聞協会NIEサイトにもリポートが掲載されています。リポートはこちら

 沖縄への修学旅行を前にした5月16日、旅行後の6月5日にも三好アドバイザーが出前授業を行いました。前者の記事はこちら、後者の記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆湊川高校(2025年9月5日、対象・3年生約20人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞報道部・津谷治英記者、神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆三田市立ゆりのき台中学校(2025年10月27日、対象・1~3年生約830人) 講師=神戸新聞報道部・津谷治英記者、神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※記事の末尾に生徒のみなさんの感想を掲載しています。 

◆姫路市立花田中学校(2025年11月6日、対象・2年生78人) 講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※記事の末尾に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆猪名川町立楊津小学校(2025年11月20日、対象・6年生13人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

◆姫路市立飾磨中部中学校(2025年12月18日、対象・1年生111人) 日本新聞協会のNIE実践指定校。特別ゲスト=姫路空襲の語り部・黒田権大さん、講師=神戸新聞NIE・NIB推進部・三好正文シニアアドバイザー 記事はこちら ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

◆神戸市立夢野中学校(2026年2月6日、対象・2年生100人)=予定 講師=神戸新聞報道部・津谷治英記者
   

サイト読売神大付属中教育校・画像.jpg 教育に新聞を活用する「NIE」の公開授業が12月19日、神戸市東灘区の神戸大付属中等教育学校で開かれた。同校の中学3年生約40人が参加。それぞれの将来の目標やお金の流れを盛り込んだ人生計画、予想されるリスクなどについて、新聞社のオンライン記事をベースに、調べた結果を発表した。

 同校は県NIE推進協議会の独自認定校。この日は家庭科の金田理子教諭(59)が、「ライフデザインをすることができる~これから起きることを予想する・備える~」をテーマに授業を展開した。

 生徒たちは進学や就職、退職後の暮らしについての計画を発表。新聞記事を基に途上で直面するおそれのあるリスクを洗い出し、「保険は5年くらいで見直す方が得をする」「日本では成果も認められにくいため、世界や社会に役立つテーマで研究すべきだ」など、解決案も提示した。

 同校3年の後藤捷之介(しょうのすけ)君(15)は「新聞は世の中の出来事をそのまま伝えていると思っていたが、自分の人生に関係することも書かれていることがわかった」と話していた。=12月20日付読売新聞朝刊 神戸明石版

[写真説明] NIEの公開授業で調べたことを発表し合う生徒たち(神戸市で)

新聞記事活用し人生設計 神大付属中等教育学校で公開授業

サイト神戸・神戸大付属中等教育学校.jpg 新聞を教育現場で活用するNIE(教育に新聞を)活動に取り組む神戸大学付属中等教育学校(東灘区住吉山手5)で、公開授業があった。家庭科の授業でライフデザインを学ぶ3年生約30人が、新聞記事を通して、自身に起こりうるリスクの解決法を考えた。
 生徒たちは2年と1年のとき、講師として訪れた記者から新聞記事の書き方や見出しの付け方を学んだ。本年度はインターネットで新聞記事を検索し、災害や社会の変化など将来想定されるリスク対策に生かすことを考えた。
 公開授業は12月19日にあり、生徒たちは4人ほどのグループに分かれて、自身の将来を語り合った。
 菅原吉晟(よしあき)さん(15)は、定年退職後の生活に関心を持った。デンマークで定年年齢が段階的に70歳まで引き上げられるという新聞記事を紹介。「高齢になって自由に過ごしたいと考えた時に定年が気になった。デンマークの取り組みは知らなかったので記事が役立った」とした。
 新薬の開発に携わりたいという後藤捷之介(しょうのすけ)さん(15)は、日本の研究費の低下を指摘する記事に着目。「より社会に役立つという観点で新技術を開発できればと思う。新聞は世の中のことを伝えるというイメージだったけど、人生に役立つことを書いていると知れて良かった」と話した。(長沢伸一)=12月24日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明] 新聞記事を使って、自身の将来を考える生徒ら=神戸大学付属中等教育学校

◆参加者の感想はこちら

三原亜子・神戸市教育委員会事務局学びの推進課中等教育担当指導主事

 本日の家庭科の授業は、非常に興味深い内容でした。ライフデザインを考えるだけでなく、 経験したことのないリスクについて新聞記事から情報を収集し、将来に備える方法を検討 する活動は、生徒の思考をより深めると感じました。家庭科は生活に密着した教科だからこ そ、新聞記事を活用した授業展開はどの題材においても有効です。今後、神戸市の家庭科教 育においても、この実践の成果を参考にしていきたいと考えています。 

岡田早苗・藤原台小学校

 ライフプランの発表では、生徒達がライフプランについて楽しそうに発表しながらも、そこで起こりうるリスクについて悲観的にならずに冷静に対策方法を述べられていたのが印象的でした。それはあらかじめ新聞を調べることで「人生で遭遇しうるリスク」が具体的にどういうものなのか、遭遇した際の留意点は何かを具体化してイメージできていたからだと考えます。中学3年生は社会における厳しい現実に気づく年頃ですが、「何がどう厳しいのか」を知り、周りと話し合うことでとても有意義な時間でした。金田先生ありがとうございました。

高瀬雄康・尼崎市立琴ノ浦高等学校

 「高市内閣の支持率が70%」という記事があったとします。かなり高い支持率ですが、具体的に国民はどういう政策を評価しているのか、新聞記事を見ながら考えてみよう。という授業であれば、これは新聞を見ないわけにはいきません。しかし、先日の公開授業では、ライフデザインのリスクや備えについて新聞で調べてみよう、でした。しかし、この課題解決に関していえば、新聞よりネット情報の方が優れているのではないでしょうか。まず新聞ありきなのか、それとも課題ありきなのか(公開授業の場合はこちらの方)によって新聞の利用の仕方や、それ以上に新聞を使うか使わないかといったNIEの根幹に関わる問題になってくると思います。