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現代社会の課題を考察 神戸学院大で連携講座始まる

240920神戸学院大学キャリアトレーニングⅣ①.jpg 神戸新聞社の第一線で活躍する記者らを講師に迎えて、新聞を活用しながら時事への関心を深め、現代社会の諸問題について考える神戸学院大学(神戸市西区)との連携講座「キャリアトレーニング特別講義Ⅳ」(全15回)が、9月20日に始まった。

 初回は、経営企画局の冨居雅人局次長(NIE・NIB推進部長)が登壇し、新聞社の仕事内容や情報発信の仕組み、新聞の読み方などを紹介。一覧性や網羅性をはじめとした新聞の特長を説明し、「スマートフォンだけでの情報収集は、AIとアルゴリズムによって接する情報が自分の関心事ばかりに偏ってしまう。日常から関心の外側の世界に触れ、多様な視点を持つために新聞の活用を意識して」と語った。

 また、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災について、当時の映像を紹介しながら神戸新聞社の震災報道を解説。8月に気象庁から初めて臨時情報が出された南海トラフ巨大地震にも触れ、発生の危険性が高まる中、過去の大災害を知ることで、その教訓を命を守る備えにつなげて」と話し、「自然災害だけでなく、何事においても想定外のことが起こる時代。そう意識しながら、さまざまな出来事や情報に向き合って」と呼びかけた。

 2回目からは、メディアリテラシー、ジェンダー、人口減少、生成AIなど、現代社会のさまざまな課題をテーマにしながらポストコロナ時代について考えるほか、就職活動にも役立つ作文力や表現力の向上を目指したワークショップにも取り組む。