NIEニュース

要約のポイント学ぶ 神戸・流通科学大生

240924ryuutuukagakudai.JPG

 要約力をアップする講座が9月24日、流通科学大学(神戸市西区)であり、1年生24人が受講した。神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 公務員を目指す学生向けの演習の第1弾で、三好アドバイザーが「阪神・淡路大震災30年」をテーマに講演し、受講生が400字にまとめた。

 「難しかった」との感想が多かったが、うまく要約できるようになると、講演内容や文章に対する理解度が深まり、「伝える力」がグンとアップする。

 講演の要旨を箇条書きにすると―。

①今年1月の 能登半島地震は、地震火災や倒壊した民家の光景、災害関連死などが、29年前の阪神・淡路大震災の記憶と重なり、兵庫県民として「被災地責任」を感じる
② 阪神・淡路当時、水、薬、風呂はどこにあるか、被災者に生活密着情報を提供することが最も求められた
③ 読者を励ますと同時に、犠牲者の生きた証しを残すのは新聞の使命
④ 震災報道は続けることが大切。様相の異なる一つ一つの災害から学び、教訓を次世代に伝えたい
⑤ 当時を知らない世代が「震災を語る」ことが何より大切
⑥ 南海トラフ巨大地震が迫る中、災害文化を継承し、有事に備えたい

 三好アドバイザーは、要約のコツとして、キーワードは何か考える▽一つの段落に一つのテーマを入れる▽テーマから目を離さない▽仮見出しを考えてみる―などを挙げた。

[写真説明]講演の内容を要約する学生たち=流通科学大学

学生の感想