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巨大地震に備える 啓明学院高で「防災のリテラシー」講座

 240907keimei2.JPG神戸新聞の講師を招いて現代社会の課題を考える啓明学院高校(神戸市須磨区)の土曜講座「情報の風景を変えよう!」で9月7日、「防災と減災のリテラシー」をテーマにした講義があった。

 土曜講座は全10 回で、1~3年生15 人が受講。この日は冨居雅人経営企画局次長(NIE・NIB推進部長)が講師を務め、後半は、防災の啓発活動に取り組む兵庫県内の大学生たちでつくる「KOBE117ぼうさい委員会」の面々が、ワークショップを実施した。

 今年は元日に能登半島地震が発生したほか、8月8日には宮崎県南部で震度6弱の地震があったのを受けて、南海トラフ巨大地震で気象庁から初の臨時情報(巨大地震注意)が発表されるなど、世の中の地震災害への関心が高まっている。

 講座では、阪神・淡路大震災や東日本大震災と南海トラフ巨大地震の違い、防災グッズの準備、ハザードマップの確認や家族会議など防災意識の高め方などを解説。冨居部長は「備えは、ここまでやれば大丈夫というものではない。加えて、災害は常に想定外のことが初めて起こると考えておこう」と呼びかけた。

 後半は、ぼうさい委員会のメンバーらが地震に関連したクイズや、新聞を使った防災用品の作り方などを紹介し、来年1月17日の阪神・淡路大震災発生30年を前に、危険が差し迫っているとされる南海トラフ地震への備えの意識を新たにした。

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[写真㊤] 南海トラフ巨大地震への備えについて解説する冨居部長=いずれも啓明学院高校 

[写真㊧] 新聞紙を使って避難所などで役立つ生活用品の作り方を紹介するKOBE117ぼうさい委員会のメンバー