NIEニュース

新聞はタイパがいい! 神戸常盤女子高で読み方講座

240822kobetomiwajyosikoutomii1.jpg

 神戸常盤女子高校(神戸市長田区)の生徒らが、同市須磨区内で開かれた学習合宿で、新聞の読み方を通じた時代の読み解き方について学んだ。毎夏恒例の合宿は2泊3日の集中講義で、卒業生や外部講師が90分の授業に登壇。今年は特進コースの1、2年生約160人が参加した。

 この日は神戸新聞社の冨居雅人経営企画局次長(NIE・NIB推進部長)が講師を務め、「網羅性」「一覧性」「信頼性」「記録性」といった新聞の特長を説明しながら、新聞は「大切なことから書く逆三角形の文体で、何百行の記事でも第1段落を読むだけで概要が分かる。さらには『究極の要約』といわれる見出しを読んでいくだけでも、世の中でどんなことが起こっているのかを数分で知ることができる」と解説。「意外に、ネットの記事を読むより、タイパ(タイムパフォーマンス)もコスパ(コストパフォーマンス)もよいメディア」と紹介した。

 また、メディアリテラシーについても触れ、スマートフォンでの情報収集は、関心のある情報ばかりになりがちで「情報の偏食」に陥らないよう気をつける必要性を強調。「普段から、自分の関心の外側の世界にある出来事や情報に意識を向けて」と呼びかけた。

[写真説明]夏の学習合宿で行われた新聞活用講座=神戸市須磨区須磨寺町3の寿楼