社会見学を前に、取材のポイント学ぶ 大阪市立本田小5年
2024年09月03日
社会見学を前に取材のポイントを学ぶ出前授業が9月2日、大阪市西区川口1の本田小学校であり、5年生120人が参加した。児童たちは下調べの大切さや現場で取材することの意義を学んだ。
児童たちは2学期、同校周辺にある市中央卸売市場、架け替え工事中の端建蔵(はたてくら)橋などを見学する。
授業は、神戸新聞NIE・NIB推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。まず、児童たちはインターネットで下調べ。卸売市場が生鮮食料品流通の核であることや、大阪が「浪華八百八橋」と呼ばれるほど橋の多い水都であることを学んだ。三好アドバイザーは「江戸時代、町衆が私財を投じて造った橋が多いのが特徴。大阪人の心意気を感じる」と話した。
端建蔵橋は大阪市北区と西区を結ぶ。市が2022年度から橋を全面通行止めにして架け替え工事を進めており、完成時にはアーチ橋になる。
三好アドバイザーは「市場や橋が、市民の暮らしとどう結びついてきたか、いま結びついているか、将来結びついていくかーを取材しよう」「現場にはネットでは知り得ないことがたくさんある。せっかく行くのだからディテール(細かいところ)をメモしたり、現場で疑問に思ったことを関係者に質問したりしてみよう」などと呼び掛けた。
[写真説明]インターネットで下調べをする児童たち=大阪市立本田小学校