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流通科学大で新聞活用講座 本紙と連携「社会人の基礎力」醸成

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 「社会人基礎力を身に付けるには新聞を読むことが不可欠」とする流通科学大(神戸市西区)が神戸新聞社と連携した新聞活用講座が、1年生約550人を対象に同大で開かれた。

 同大では2019年度から毎年前期に「新聞を読む」と題した講座の受講を義務づけ、教員らがメディアの特長や社会の動きを知る方法などを指導してきた。

 24年度からは神戸新聞社と本格連携し、2週にわたってNIE・NIB推進部の冨居雅人部長、三好正文シニアアドバイザーが講義を担当した。

 新聞の読み方から、メディアリテラシーを柱に情報を活用した時代の読み解き、分かりやすい文章作成のコツなどを紹介。時事問題、気になる記事の考察などワークショップも交えて、学生たちに「関心の外側にある情報」と向き合うことの大切さを解説した。留学生クラスでは、読みがな付きの子ども新聞「週刊まなびー」を使って地域情報に触れた。

 同大の竹内信行経済学部准教授は「ネタ探しからインタビューや取材のコツ、文章術など、日々のレポートや卒論作りにすぐ生かせる内容ばかり。学生たちも新聞の魅力を再発見できたのでは」と話している。=7月24日付朝刊ひょうご総合面

[写真説明]計10回にわたって行われた神戸新聞社の出張講義=神戸市西区学園西町3