１票の意義学ぶ 市西宮高２年 本紙社員が授業
2024年03月08日
1票の意義を考える「主権者教育」の授業が３月８日、西宮市高座町の市立西宮高校であり、２年生３１６人が参加した。神戸新聞ＮＩＥ・ＮＩＢ推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「混迷する政治や国際秩序をよりよい方向に導くのがみんなの１票」と強調した。
「大学までの学費無償化」をテーマに選挙シミュレーションを行った。生徒５人に18歳女子高校生や60代の会社社長などにふんしてもらい、投票に行かないと意見が反映されないが、若者がこぞって投票行動を起こすと「風が吹く」のを体感してもらった。
生徒たちが「関心のある争点は何か」を話し合う場もあった。子育て、教育、経済、科学技術、宇宙、沖縄・北方政策、拉致問題、防災・減災...。多様な争点が選ばれた。三好アドバイザーは元日に発生した能登半島地震に触れ、「投票を通じ、防災・減災の施策に、防災先進県・兵庫の若者の意見を反映させてほしい」と呼び掛けた。
さらに「ロシアによるウクライナ侵攻から２年がたった。力による外交に対抗し、強い民主主義国家をつくるのにみんなの１票が力をもつ」と訴えた。
[写真説明]関心のある争点は何か、意見交換する生徒たち＝西宮市立西宮高校
