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テーマは「古里の良さ」 取材の仕方学ぶ 加古川・東神吉小6年

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 地元の人たちに「古里の良さ」を尋ねるフィールドワークを前に、取材・インタビューの心構えやノウハウを学ぶ授業が2月6日、加古川市東神吉町神吉の東神吉小学校であり、6年生29人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 児童たちは「発信!! 輝け未来情報局」と題し、数人のグループごとに校区に出かけ、古里の魅力を発掘する。

 三好アドバイザーは「みんながインタビューすれば、大人は古里の良さに思いをはせる。それがまちを元気にする契機になる」と激励。いくつかテーマを決めて、丁寧に話を聞く▽聞いた内容をありのまま記録する(生の言葉にこの地で生きる誇りが見つかるから)▽その人の口調も含めた生の言葉を入れ、写真をたくさん使って模造紙にまとめる―などを勧めた。

 インタビューのノウハウとして、5W1Hを押さえる▽具体的に聞く、変化を聞く、比較して聞く▽会話を楽しむ―などを助言した。

 新聞記者の仕事についても話した。ヒロシマや阪神・淡路大震災の取材体験を紹介。「平和を希求し、弱者を守ることが新聞の責務」「権力を監視することが記者の使命」と強調した。

 「取材したかった人に会えたとき、心が躍る。『人間を書く』のが記者の醍醐味だから」と締めくくった。

[写真説明]見出しを考えるワークショップも行った=東神吉小学校

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