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広島への修学旅行を前に 戦禍を聞き、平和を考える 神戸・愛徳学園中3年

230926aitokugakuentyu.JPG 「平和」について考える授業が9月26日、神戸市垂水区歌敷山3の愛徳学園中学校であり、被爆地広島への修学旅行を前にした3年生28人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 修学旅行は10月17~20日に予定され、生徒たちは広島平和記念資料館や原爆ドームを見学し、取材した内容を新聞にまとめる。事前学習として平和学習に取り組んでおり、兵庫県内在住の被爆者にも話を聞く。

 三好アドバイザーは、太平洋戦争のときの、ヒロシマ・ナガサキや沖縄戦、神戸・姫路・明石空襲などの惨禍に触れ、「神戸新聞社では毎年、戦争を知らない若い記者が平和の大切さを訴える記事を書いている。戦争を知らない世代が語り継いでいくことが大切」と強調した。広島の被爆者について自身が書いた記事も紹介し、「反戦を訴えるのは、新聞に課せられた最も大切な使命だ」と話した。

  ロシアによるウクライナ侵攻から1年7カ月がたつ。「現在、日本にもウクライナから2506人が避難してきている。先日は、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記による首脳会談があった。8200㌔先の出来事ではなく、自分ごととして考えよう」と呼びかけた。

[写真説明]太平洋戦争での列島各地の戦禍について学ぶ生徒たち=愛徳学園中学校

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