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新聞の表現法とは 神戸・渦が森小5年 神戸新聞社員が授業

 230919uzugamorisyou1.JPG見出しのつけ方や紙面レイアウトの仕方など、新聞の持つ表現力を学ぶ授業が9月19日、神戸市東灘区渦森台1の渦が森小学校であり、5年生102人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 三好アドバイザーは「新聞の持つ多様な表現法は伝わりやすくするため」と説明。「初めに大切なことを書く『逆三角形』のスタイルを採り入れているので、見出しと前文をざっと読むとおおよそのことが分かる」などと話した。

 レイアウト上の禁止事項として、記事が下の段に続くときに1段飛ばしてしまう「飛びおり」などを挙げ、「読み手が読み間違えないように工夫している」と説明した。

 関心のあるニュースについてグループで話し合ったり、記事に見出しをつけるワークショップも行ったりした。三好アドバイザーは「多様な表現法を使って『何を伝えるか』が大事。世界ではいま、ウクライナ危機をはじめ、大地震や洪水など自然災害も相次いでいる。新聞の役割は信頼できる情報を伝え、人命と人権を守ることだ」と強調した。

 質問にお答えします 授業の後、複数の児童に「神戸新聞の1面コラム『正平調(せいへいちょう)』の名前の由来は何か」と尋ねられました。「正平」は「厳正公平」、「調」は中国の詩「清平調」から採りました。この詩は牡丹(ぼたん)の花のように華麗に表現する」のが特長で、「正平調」には「厳正公平かつ華麗に表現する」との意味がこめられています。(三好) 

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