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新聞の読み方や新聞の役割学ぶ 甲南女子大生

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 新聞の読み方や記事の書き方、新聞の役割など「新聞」をテーマにした講義が6月22日、神戸市東灘区森北町6の甲南女子大学であり、文学部の2、3年生21人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 講義では、新聞の特長である網羅性や一覧性を知ってほしいと、この日の朝刊から「夏」を感じる記事を探すワークショップを行った。「夏」の記事は、但馬沖の夏の風物詩「いさり火」の記事から、丹波篠山市の夏の宿泊プランの広告まで約10本に上った。

 三好アドバイザーは「新聞は季節の出来事を伝える『歳時記』でもある。見出しだけでもざっと目を通せば、6月下旬の気分が伝わってくる」と話した。

 記事の書き方では、「『5W1H』を押さえることと、初めに大事なことを書く『逆三角形』のスタイルを基本にしている」と説明。「締め切り直前にビッグニュースが飛び込んできたとき、逆三角形で書かれた他の記事の後段を削って、ビッグニュースを掲載することができる」という編集テクニックも紹介した。

 記事に見出しを付けるワークショップや、最近のニュースから気になるものを発表する時間もあった。

 三好アドバイザーは「ウクライナ危機やコロナ禍など非常時には、信頼できる情報を選ぶことがいっそう求められる。新聞を読み比べたり、各国のニュースに入手したりしよう」と呼び掛けた。

[写真説明]網羅性、一覧性、信頼性―。新聞の特長について話す三好アドバイザー=甲南女子大学

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