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「トライやる」の体験を新聞にしよう 姫路・家島中

230518iesimatyuu.JPG今年6月の就業体験「トライやる・ウィーク」で見聞きしたことを新聞にしようーと5月18日、姫路市家島町宮の家島中学校で、取材のポイントを学ぶ授業があり、2年生10人が参加した。

神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは6月5~9日、幼稚園や小学校、ラーメン屋、介護施設、ペットショップ、スーパーで働く予定で、「(介護施設で)いろんな人とコミュニケーションをとりたい」「(ラーメン屋で)どんな仕事もこなしたい」などと意気込みを語った。

三好アドバイザーは、取材の仕方について、「5W1H」を押さえる▽ぜひ質問したいことを3つ用意しておく▽ニュートラルな心と笑顔で乗り切る▽情景描写や自分が感じたこともメモしておくーなどとアドバイス。生徒たちに「訪問先では敬意をもって話を聞こう」「『トライやる』を夢を見つけるきっかけにしよう」と呼びかけた。

この日の授業では、三好アドバイザーが担任の下村早希教諭に「好きなもの」をインタビューし、その場で記事にする模擬取材も行った。下村教諭は、自宅で飼っている2羽のブンチョウのかわいさや感情表現の豊かさを語った。写真撮影は生徒が担当した。

生徒たちは次回6月12日、三好アドバイザーから新聞づくりのノウハウを学ぶ予定。

[写真㊤]三好アドバイザーの質問に答える生徒=家島中学校トライやるの意味.jpg

[写真㊨]「トライやる・ウィーク」の意義を伝えるスライド

                                  

「トライやる・ウィーク」は6月5~9日に行われた。生徒たちは体験を新聞にまとめるのを前に6月12日、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーから新聞づくりのノウハウを教わった。

 生徒たちはまず、「何を一番記事にしたいか」を30字以内にまとめ、数人ずつで意見交換した。「毎日の授業など、小学校の先生の仕事は大変だと感じた」「ペットショップでウサギの餌やりを体験できてよかった」―。それぞれ有意義な日々を過ごしたようだ。

 三好アドバイザーは、記事の書き方について、「正確に書くとは具体的に書くこと」「豊かな表現とは、情景や雰囲気も書き込むこと」などと説明。レイアウトでは、メリハリとバランスを考え、トップが大きく見えるように工夫する▽紙面中央に中くらいの目立つ記事を置く―などとアドバイスした。

 記事に見出しを付けるワークショップも行った。

[写真説明]「トライやる・ウィーク」の思い出を話し合う生徒たち=家島中学校

生徒の感想 230612iesimatyuu.JPG

※この「トライやる新聞づくり」の授業は、兵庫県NIE推進協議会がNIE(教育に新聞を)活動の一環として取り組んでいます。日本新聞協会NIEサイトにも「『トライやる』新聞をつくろう」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら