新聞の読み方学ぶ 神戸・名倉小5年 イチオシ記事選びも
新聞の読み方を学ぶ授業が2月7日、神戸市長田区房王寺町4の名倉小学校であり、5年生29人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
この日の神戸新聞朝刊から「頑張る子ども」の記事を探すワークショップを行った。史上最年少で囲碁のタイトルを獲得した仲邑菫(なかむら・すみれ)さん(13)や、スケートボード・ストリートの世界選手権男子で史上最年少メダルの3位に入った小野寺吟雲(ぎんう)選手(12)ら中学生の活躍を伝えるニュースをはじめ、記事は17本を数えた。
三好アドバイザーは「子どもたちのニュースに励まされる」と話し、新聞の読み方として「見出しと前文、写真に目を通すだけでも必要情報がざっと分かる」「興味関心が広がれば関連記事も含め、読み進めよう」と呼びかけた。さらに「SNSで拡散しやすいフェイクニュースに気をつけよう。『情報を選ぶ』ことが大切」と強調した。
班ごとに、最近の神戸新聞「写真ニュース」からイチオシ記事を選ぶワークショップを行ったほか、「神戸新聞ができるまで」の動画も視聴した。
[写真説明]イチオシ記事では、阪神・淡路大震災28年やサッカーW杯の記事などが選ばれた
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2回目の授業が2月20日にあった。この日は取材の仕方や記事の書き方、新聞の役割について学んだ。
三好アドバイザーは、インタビューの仕方では「事前に質問を3つ考えておく」、よい写真の撮り方では「テーマに沿った情報を写し込む」、記事の書き方では「具体的に書くことで記事が正確になる」「自分の言葉で表現することが大切」などとアドバイスした。
記事に見出しをつけるワークショップもあった。姫路セントラルパークでカピバラがお風呂に漬かっている記事を読み、児童たちは「湯で温まるカピバラ」「気持ちよさそう、目を細めて」など、思い思いの見出しを考えた。
新聞の役割について、三好アドバイザーは「人命と人権を守ることが新聞の最も大切な役目」「災害のとき、新聞などの情報は電気や水道と同じ『ライフライン』となる」と話した。
[写真説明]記事に見出しをつけるワークショップもあった