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若者に身近な新聞を提案 クラーク記念国際高生 播磨製作センター見学も

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 クラーク記念国際高等学校神戸三宮キャンパス(神戸市中央区)スマートスタディーコースの1年生18人が1月27日、神戸新聞播磨製作センター(姫路市四郷町)を訪れ、若い世代にとっての理想の新聞について発表し合った。

 同校は昨年10月から神戸新聞社と連携して「メディアリテラシー力向上」をテーマに、産学協同のプロジェクト型授業を始めた。フェイクニュースにだまされず、確かな情報で時代を読み解く力をつけ、混迷の世界で活躍できるようになろうと、新聞について研究。課題発見力や解決力をつけようと取り組んできた。

 この日は、神戸新聞社教育事業戦略室の冨居雅人室長の「防災・減災」についての講義を受けたほか、高速輪転機で夕刊が印刷されていく様子や巨大地震に備えた工場地下の免震設備を見学した。

 その後、プロジェクトの最終発表を行い、班ごとに「若い世代に身近な新聞像」について発表。「学校でタブレット端末が配備されているので、メディアリテラシーの力をつけるためにも、早くから新聞情報に触れるのがよい」「SNSで失敗したりネットメディアにだまされたりしないよう確かな情報で確認しよう」「10代は新聞を読まないが、ネットでは見ている。新聞社は若い世代が使うTikTokやYoutube、ツイッターで大切な情報をもっと発信してほしい」などの意見が出た。

 世良田梨里伽さん(16)は「授業で新聞を読むようになり、情報の信ぴょう性を意識するようになった。しっかりとメディアリテラシーの力をつけていきたい」と話した。

[写真㊤]若者の理想の新聞について発表する生徒ら=いずれも播磨製作センター

[写真㊨]印刷風景を見学する生徒ら230127clark2.jpg