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社会問題 気になる記事は― 西宮・鳴尾高で本紙記者が授業

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 新聞を使って「社会問題とは何か」を考える授業が1月23日、鳴尾高校(西宮市学文殿町2)であった。1年生の240人が体育館に集まり、最近取り上げた記事から気になるものを選んでその理由を考えてもらった。23日の講師は私、阪神総局の中川恵が務めた。

 同高の「総合的な探究の時間」の一環で、神戸新聞の記者らが順に授業3こまを担当している。

 昨年は西宮、尼崎で市長選があり、自治体の課題を普段より多く掲載した。そこで私は4本の記事を示し、どこに興味を持ったかを尋ねてみた。

 ある生徒は県立高校の再編問題を挙げて「偏差値が気になるから」と回答。別の生徒は西宮で仮設校舎の解消策が課題になっているという話題に触れ「自分も小学生時代にそうだったので」と話した。

 社会問題とは何かと問われると難しいけれど、講義ではこう伝えた。「個人的なことは社会的なこと。大ごとと捉えず、身近な話題を突き詰めていけば社会問題に当たるよ」。さて、伝わったかなあ。

 ほかの2こまでは、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが本紙朝刊から「人権」に関する記事を選び、感想や調べたことを書き込み、新聞を作るグループワークを指導している。(中川 恵)=25日付朝刊阪神版

[写真㊤]パソコンに入れた記事を見ながら話し合う生徒=鳴尾高校

[写真㊨㊦]本紙朝刊から気になる記事を選び、疑問点を調べ、新聞にまとめる生徒たち=1月30日、鳴尾高校

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生徒たちが製作した紙面

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