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「阪神・淡路」28年~震災を知らない世代に語り継いでほしい

 阪神・淡路大震災、東日本大震災など、平成は大きな自然災害が相次いだが、令和に入っても、震度5弱以上の地震はすでに16回を数え、「数十年に一度の大雨」に相当する豪雨は毎年のように列島各地を襲う。災害から身を守る知恵がなければ、南海トラフ巨大地震にも対処できないだろう。

 阪神・淡路大震災から28年がたつ。1・17を知らない世代にこそ、記憶と教訓を語り継いでほしい―。そんな願いをこめ、今年も震災授業を続けている。(神戸新聞NIX推進部 三好正文シニアアドバイザー)

 230116nakasakisyou2.JPG◆明石市立中崎小学校(1月16日、対象・6年生54人) 同校では、金井有一郎校長が講師を務め、児童たちが震災当時の神戸新聞を読み、心に残った言葉を黒板に書き出す授業が行われた。三好アドバイザーは震災当日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直勤務だった体験などを話した。 記事は こちら

 平田建歩君(12)「授業を通し、防災意識が高まった。阪神・淡路大震災のことを知らない人に伝えたい」、宮地星凪(さな)さん(12)「地震のことに関心をもった。これから生まれてくる子どもたちに私たちが大震災を伝えたい」

[写真説明]「希望と勇気捨てないで」「涙こらえて復旧に」―。大震災を伝える神戸新聞から印象に残った見出しを選んで書き出す児童たち=中崎小学校

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   ◆神戸市立西脇小学校(1月17日、対象・5年生35人) 

 馬場陵成君「阪神・淡路大震災のときは、もちろんその頃は生まれてなかったけど、『震災のことは、絶対忘れてはいけないなぁ』と強く思いました。三好正文先生のお話の中で、地震から28年たってもまだしないといけないことがあるとおっしゃっていたのが心に残りました。『災害は弱者にしわ寄せがくる。だから、弱者を守る記事を伝えていきたい』というお話が心に残りました。ぼくは、今日の特別授業をきっかけに、地震が起こる前に、どう行動をするのか、何をすればいいか考えておくことが大切だと改めて思いました。映像で見た神戸の街は、大きな建物も倒れるほどぐちゃぐちゃだったけど、ここまで美しい街にもどしてくれた神戸の人たちに感謝したいです。次は、ぼくたちが阪神・淡路大震災の地震を忘れないために語りついでいきたいです」

 藤田彩来さん「私は、新聞には震災の被害のことだけを書いていると思っていました。でも、今日学んで読者が役に立つ情報や安心できる情報が新聞に書いていると知って驚きました。記者の人たちは、書きたいことを記事にするだけでなく、読者のことを考えて記事を書いているんだなと思いました。阪神・淡路大震災は、私が生まれる前に起こったことだけど、三好先生のように若い世代に伝えてくださる方がいらっしゃると、だれもが阪神・淡路大震災のことを忘れず、防災についての備えをすることができると思いました。今日の特別授業を聞いて、私もこれから防災についてもっと学んで、震災や防災について受け継いでいきたいです」

 岡本悠希さん「何が起こったかをただ分かりやすく伝えるだけでなく、地域の人を励ますことをポイントに新聞を作っていると聞いてとても驚きました。今は、記者さんや編集者さんといったいろいろな人たちの『想い』がこめられた新聞、と考えるようになりました」

 高尾 葵君「阪神・淡路大震災から28年後の今でも新聞に書きたいことがたくさんあると聞いたことが一番驚きました。28年間、震災のことを書き続けてきたから今、僕たちが震災のことを知っているんだと思います。これからも人々を励ます記事を書いてください」

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 [写真説明]震災授業に聞き入る児童たち=西脇小学校

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 ◆西宮市立高木北小学校(1月19日、対象・5年生105人)

 230119takagikitasyou.JPG[写真説明]1126人が犠牲になった西宮市。市内の被害状況についても学んだ=高木北小学校 

 宮脇柚月さんの感想         長濵仁智君の感想 

   菊地穂香さんの感想

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※阪神・淡路大震災28年をテーマにした授業は神戸市立白川小学校、加古川市立加古川中学校・同市立志方中学校でも行いました。

 神戸市立白川小学校の記事    加古川市立加古川中学校・同市立志方中学校の記事