NIEニュース

学年に応じたNIE展開例を紹介 兵教大生に本紙社員が講義

221222hyougokyouikudaimaru.jpg

 教育現場で新聞を活用するNIEの実践例を学ぶ新聞講座が12月22日開かれ、兵庫教育大学(加東市)で初等社会科教育法を学ぶ学生56人が、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。講義はオンラインで行った。

 三好アドバイザーは、ワールドカップ(W杯)カタール大会の記事を例に、「新聞は一通りめくれば必要情報がざっと分かる、網羅性や一覧性が特長で、忙しい人ほど利用しやすい媒体」と話した。「新聞は、コロナ禍やウクライナ危機、震災復興など現在進行形の事柄を深く知ることができる。NIE活動は教科書と『今』をつなぐのに有効」と、教室での新聞活用を勧めた。

 NIEの実践では、新聞から「夏」を見つけ、記事から聞こえる音や声、においなどを書き込み、新聞を作る▽気になる記事を切り抜き、意見交換しながら壁新聞を作る▽ばらばらになった4コマ漫画を正しく並べ直し、「起承転結」を学ぶ▽地元特産品を児童がキャラクター化し、紹介する新聞を製作するーなど、学年に応じた展開例を紹介した。

 三好アドバイザーは新聞記事を使ったワークシートも紹介し、「現在、日本にウクライナから避難している人は何人いるか。児童自らが具体的な数を調べ、現状を把握することが、ウクライナ問題を自分ごととして考えることにつながる」と強調した。

[写真説明]NIE実践例を紹介したオンライン講義

学生の感想

講義で使った資料から抜粋