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有事における情報の読み解き方学ぶ 流通科学大

流通科学大.jpg ロシアによるウクライナ侵攻やコロナ禍など有事(国家的な非常事態)を報じる新聞記事を通し、情報の読み解き方を学ぶ授業が11月29日、神戸市西区学園西町3の流通科学大学であり、3年生を中心に約140人が参加した。講師を務めた神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーは「新聞を読み比べたり、記事の根拠を考えたりすることで情報リテラシー(情報を正しく読み解く力)を身に付けよう」と呼び掛けた。

 三好アドバイザーはまず、新聞の読み方について「全部読む必要はなく、見出しと前文にざっと目を通すだけで、世の中でいま何が起きているかが分かる。関心が高まれば、関連記事が各面に転がっている」と説明した。

 有事における新聞の読み方については「日本の新聞の役割は戦争を二度と起こさせないこと」とし、「ウクライナ侵攻を終結させるため、記事を通して歴史的背景を考えながら、日本や兵庫から今できることを考えたい」と強調した。

 29日付の本紙朝刊から人権に関する記事を探すワークショップも行い、軍縮・平和問題をはじめ、食料問題、エネルギー問題、地球温暖化、感染症対策など世界的な課題について「みなさんが自分ごととしてとらえ、人命と人権を守る視点に立ち、丁寧に一つずつ解決していくほかはない」と期待を込めた。

[写真説明]学生たちが新聞の読み方や情報の読み解き方を考えた=流通科学大

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