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姫路女学院高で神戸新聞ゼミ始まる 初回テーマは「メディア・リテラシー」

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 姫路女学院高校(姫路市豊沢町)の2022年度土曜講座「リベラルアーツ・デー」の神戸新聞ゼミが4月30日、始まった。月1回、新聞を活用して情報を正しく読み解く力をつけながら、ニュースを自分事としてとらえ、世の中の諸問題について考えていく。

 ゼミは、神戸新聞の記者らが毎月、ニュースを題材にリレー形式で講師を務める。全8回で、今年度の受講生は1、2年生の24人。初回は、神戸新聞社教育事業戦略室の冨居雅人室長が「メディア・リテラシーってなに?」をテーマに講義した。

 新聞の作りについて、1面は各分野の重要ニュースを集め、各面は政治や経済などジャンルごとの掲載、ざっと見出しを拾い読みするだけでも多くの情報が理解できるようになっているーと解説。「インターネットなどで、興味のある情報だけに触れる『情報の偏食』に気を付け、幅広い情報収集を意識して」と呼びかけた。

 当日の朝刊から関心を持った記事を選び、気になった理由や自分とのかかわりなどを考えて発表するワークショップもあり、生徒らはそれぞれの感想を発表し合った。冨居室長は「同じ記事に関心を持っても、それぞれ読み方や受け取り方が違う。互いに違いを感じ合うことが大切。共感し、多様な視点を理解しながら日々の情報に接してほしい」と話した。

[写真㊤] 日々の情報との向き合い方について話す冨居雅人教育事業戦略室長=いずれも姫路市豊沢町[写真㊦]朝刊を使ってワークショップに取り組む生徒ら

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