清元姫路市長とふるさと姫路の未来図描く 姫路女学院高校
新聞を通じて世の中の出来事を正しく読み解く力をつけ、社会で生きていく力を養う姫路女学院高校(姫路市豊沢町)の神戸新聞ゼミで3月5日、清元秀泰・姫路市長をゲストに招いた授業があった=写真。
同校では年8回、「リベラルアーツ・デー」と題して土曜日に少人数制の社会人ゼミを開講。神戸新聞の講座では記者らが講師を務め、最新ニュースを題材に、地域の視点からメディア・リテラシーやジェンダー問題、政治、防災など多様なテーマで課題を見据え、解決策を考えるワークショップなどに取り組んできた。
最終回は「ふるさと姫路の未来図を描こう!」がテーマ。1時間目は姫路市生まれの清元市長が、子ども時代の思い出を交えながら、「医師として目の前の命と向き合ってきたが、53万人のいのちを預かり、ここで生きてよかったと思ってもらえる街をつくりたいと思い市長になった」と語り、姫路市では若い女性の転出超過が目立ち、対策が急がれることを、医療や子育て支援の新たな施策を紹介しながら、誰もが生きやすい、暮らしていたいと思ってもらえる街にしていきたいと語った。
2時間目は、神戸新聞社の冨居雅人教育事業戦略室長がコーディネーターを務め、生徒らが新聞を読みながら考えた「姫路市の課題と解決策」を班ごとに発表。「市臨海部の工場地帯に若者が集うライブ会場を設けて観光客を増やす」「ショウガ醤油をふるさと納税の返礼品にして『姫路おでん』を有名にする」「クラウドファンディングを活用して動物園をリニューアルする」などの"政策"を市長に提案した。
清元市長は「皆さんの貴重な意見を生かしていきたい。これからもずっと住み続けたいと思う姫路市の未来図を一緒に描いていきましょう」と答えた。