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コロナの記事から新聞の特長学ぶ 神戸・葺合中 震災報道も

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 新聞の役割や読み方、震災報道を学ぶ授業が12月2日、神戸市中央区熊内町1の葺合中学校であり、1年生112人が参加した。新聞の特長である網羅性や一覧性を知ってもらうため、この日の本紙朝刊から新型コロナ関連の記事を探したり、数人ずつの班で最近の神戸新聞「写真ニュース」からイチオシ記事を選んだりするワークショップが行われた。

 新型コロナ関連の記事は1面から社会面まで計40本あった。講師の神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーは「新たな変異株オミクロン株の感染が世界で広がる中、各面の記事から世界各国の感染状況や、政府や自治体の対応が分かる」「流行語大賞トップテンに『人流』『黙食』が入り、今年もコロナにほんろうされた1年だとあらためて分かる」などと説明した。

 イチオシ記事では「米大リーグの大谷翔平選手MVP」(11月)や、神戸市立王子動物園のジャイアントパンダの話題「タンタン、26歳おめでとう」(9月)などが選ばれた。三好アドバイザーは、関心をもった出来事について友達や家族と話し合ってみることを勧めた。

 震災報道についても学んだ。校内に神戸新聞の災害写真パネルが展示され、生徒たちは事前学習した上で授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは26年前の阪神・淡路大震災の日、神戸・三宮の神戸新聞本社で宿直だった。当日に書いた記事や当時の様子を紹介し、「南海巨大トラフ地震に備え、教訓を語り継ぎたい」と話した。

[写真説明]イチオシ記事を選ぶ生徒たち=葺合中学校

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