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<こちら読者本部です>防災授業で教訓を次代に

 阪神・淡路大震災は1月17日に発生から26年を迎えました。神戸新聞社は各地の小中高校や大学で、震災の記憶と教訓を伝え、命を守るさまざまな授業を続けています。

 事前学習として神戸新聞が報道した各種災害の記事や写真パネルを貸し出しているほか、「マイ避難計画」を作ってもらった学校もあります。今は、避難所での新型コロナウイルス感染症の予防対策もテーマの一つです。

 1月14日に訪問した神戸市立鷹匠中学校の1年生からは「震災のとき一番大変だったことは」「どのくらいで元の生活に戻れるの」など100を超える質問が寄せられ、現在回答を作成中です。私自身にとっても26年前を振り返る貴重な機会になっています。

 18日は兵庫教育大学付属中学校(加東市)で、震災当日、壊滅的な街を取材した私と、震災の年に生まれた記者が「伝える意義」をテーマに講演しました。パネル討論にも参加し、生徒とともに次代へ語り継いでいくことの大切さを考え合いました。

 東日本大震災は3月11日に発生から10年を迎えます。「今こそ、伝えたい」との思いを胸に、これからも防災授業を続けていきたいと思います。(NIX推進部シニアアドバイザー 三好正文)=1月24日付朝刊オピニオン面

 神戸市立鷹匠中学校の記事

 兵庫教育大学付属中学校の記事