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阪神・淡路の体験語る 南武庫之荘中で本紙・元写真記者

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 尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校で1月20日、防災や命の大切さについて考える集会があった。神戸新聞阪神総局の金居光由総局長が1年生約230人を前に、本紙カメラマンとして見つめた26年前の阪神・淡路大震災を振り返った。

 生徒はNIE(教育に新聞を)の一環として、これまで道徳や総合的な学習の時間で新聞について学び、震災で大きな被害を受けた新聞社の状況を映像でも見た。

   金居さんは神戸市垂水区の自宅から同市中央区にあった会社へ向かう道中などで撮影した写真を紹介。つぶれた家屋の写真を撮ろうとしたときに「撮るな!」と怒られたと振り返り「このときに、この現状を被災地以外の人に伝えなければ、という役割を背負った」と述べた。避難所も給水所も人であふれたとし「コロナ禍の今、災害が起きたらどうするかを考えていかないといけない」と話した。

 本橋天花(てんか)さん(13)は「助けられなかった悔しい思いを知って悲しくなった。災害に備えて家や学校でどう行動するのかを考えたい」と話した。(中川 恵)=21日付朝刊阪神版

[写真説明]阪神・淡路大震災当時の様子を語る神戸新聞阪神総局の金居光由総局長=尼崎市南武庫之荘4

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