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新聞記者の仕事学ぶ 本紙社員が授業 福崎・田原小

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 新聞記者の仕事や新聞について学ぶ授業が11月27日、福崎町西田原の田原小学校で開かれ、5年生85人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 自然災害やコロナ禍の記事を取り上げた。阪神・淡路大震災当日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった三好アドバイザーは当時を回想。2004年の台風23号、14年の丹波豪雨などにも触れ、地方紙として災害報道を続けていくことは責任と話した。

 コロナ禍については、本紙朝刊の「新型コロナの国内・県内感染者数」の表を糸口に、新聞の特長である網羅性について解説。医療従事者や経済的に苦境に立たされている人の記事を紹介し、「思いを共有したい」と話した。

    感染者急増を受け、マスク着用や換気、3密の回避など基本的な対策を徹底するとともに、差別の解消へ「自分も相手もいたわろう」「正しい情報を得よう」と呼び掛けた。

    班ごとに、神戸新聞「写真ニュース」からイチオシ記事を選ぶワークショップも行い、「野口聡一さん、民間機で宇宙へ」(11月)などが関心を集めた。「写真が美しい」と、但馬沖のいさり火(6月)や虹に包まれた神戸(9月)、朝来・竹田城跡の雲海(10月)のニュースを選んだ班も多かった。見出しの付け方や紙面のレイアウト方法についても学んだ。

    児童からは「記者をしていて悲しかったことは」など質問が相次ぎ、三好アドバイザーは「阪神・淡路大震災のとき、神戸に帰りたいと願いながら加古川の仮設住宅で亡くなった人を取材したときは、涙が止まらなかった」などと答えた。

[写真説明]イチオシ記事を発表する児童たち=田原小

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