「阪神・淡路」教訓次代に 尼崎・立花南小 本紙社員が防災授業
2020年10月31日
阪神・淡路大震災の教訓を子どもたちに伝えようと、防災をテーマにした授業が10月30日、尼崎市立立花南小学校(同市三反田町2)であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、体験談を交えながら災害への備えの大切さを訴えた。
授業には5年生約110人が参加。神戸新聞の記事や写真パネルを校内に展示し、事前学習した上で授業に臨んだ。
阪神・淡路大震災当日、神戸・三宮の本社で宿直勤務だった三好シニアアドバイザーは「ガスのにおいがしてロッカーや机が飛んできた」と回想。報道機関として「一つ一つの災害から学ぶことが大切」と語った。
避難所での新型コロナウイルス感染症対策もテーマになり、マスクや体温計の持参や、換気の徹底などを呼び掛けた。
常吉心暖(このん)さん(10)と岩崎彩心(あこ)さん(11)は「災害はいつ起きてもおかしくない。今のうちに家族といっしょに防災用品をきちんと準備しておきたい」と話した。(大田将之)=31日付朝刊阪神版
[写真説明]講師の話に耳を傾ける児童たち=立花南小学校
※関西看護医療大学、姫路市立安富南小学校、県立明石西高校(2回)、神戸市立蓮池小学校、同市立鷹匠中学校、姫路市立豊富小中学校、神戸市立福住小学校、同市立葺合中学校でも同様の授業を行いました(~2021年12月)。ご希望の学校には、事前学習として神戸新聞が報道した災害記事や写真パネルを貸し出します。児童・生徒・学生のみなさんに「マイ避難計画」を作ってもらう取り組みも行っています。安富南小学校では、台風10号(2020年9月)の被害を伝える新聞各紙を読み比べる授業も行いました。