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新聞記者の仕事学ぶ 本紙社員が授業 神戸・須磨東高

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 新聞記者の仕事を学ぶ授業が9月14日、神戸市須磨区東落合1の須磨東高校であり、1年生12人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 「職業人に学ぶ」をテーマに、新聞社や警察署、行政書士会、大学・専門学校などの12人が講師を務めた。三好アドバイザーは「新型コロナの国内・県内感染者」の表を糸口に、政治、医療、経済・暮らし、教育、スポーツ など多岐にわたる新型コロナ報道に記者がどう関わっているかを説明。「『有事のライフライン』である新聞には、分かりやすい伝え方と市民の立場に立った提言が求められている」と強調した。

  史上最年少で将棋の棋聖・王位を獲得した藤井聡太二冠の記事を取り上げ、記事の種類や記事の書き方についても説明した。

[写真説明]須磨東高校の生徒たちが記者の仕事を学んだ授業=神戸市須磨区東落合1(撮影・山下昇真さん)

 生徒の感想 桑岡凛太朗さん「毎日読んでいる新聞の記事がどう書かれ、どのように発行されているか裏側が分かって良かった」、重松綾乃さん「関係者の生の声を入れたり、レイアウトを工夫したりしていることが分かった。新聞の見方が変わりそう」

生徒の感想一覧

    生徒から質問「新聞記者になるためには大学は何学部に進めばいいですか」 <お答えします>記者は特別な資格が必要なわけでもありません。興味のあるものを学ぶことが一番です。新聞社には政治、経済、文学、歴史、福祉、工学などなど、さまざまな学部学科出身の記者がいて、それぞれ学んだことは取材に大いに生かされていると感じています。なぜなら、新聞は森羅万象を取り扱う媒体だから。大切なのは社会の出来事に関心を持ち、共感したり疑問を感じたりすること。そして人を好きになることです。社会の出来事を広く深く知るのに良いテキストは新聞ではないかと思います。