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新聞通じ防災意識向上 姫路・安富南小5年生 台風10号の記事読み比べ

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 9月6日、九州西岸を北上した台風10号の被害を伝える新聞各紙を読み比べる授業が10日、姫路市安富町安志の安富南小学校であり、5年生34人が神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーの話を聞いた。

 使用したのは、九州・沖縄地方のブロック紙・地方紙(西日本新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムス)と神戸新聞の6~8日付朝刊など。台風10号は各地に暴風や猛烈な雨をもたらし、2人が死亡、4人が安否不明となっている(10日現在)。

 児童たちは7班に分かれて各紙を読み、「それぞれ台風の被害を詳しく書いている」「農作物の被害を大きく扱っているのに関心を持った」などと発表した。新型コロナウイルスの影響で定員を減らした避難所では、別施設への移動を余儀なくされたケースも相次ぎ「東京ドームのような大人数が入れる場所など、避難所を増やしてほしい」という意見もあった。

 姫路市が作成した避難行動計画を記すカード「命のパスポート」を配布し、平成に発生した災害についても学んだ。福本圭さんは「新聞によってニュースの取り上げ方が違うことが分かった」と話した。=12日付朝刊姫路版

[写真説明]台風10号の被害を伝える新聞各紙を読み比べる児童たち=安富南小

 児童の感想 神田晄来君「自然災害はとても怖いし、いろいろな種類があることが分かった」、大西咲良さん「いろいろなニュースや災害のことを調べて一日で新聞を作るのは疲れるだろうけど、記者になって手伝いたいと思った」、高尾麻緑(まりん)さん「一つの話題でもとても詳しくいろいろなことが書いてある新聞が、毎日配達されるのがすごいと思った」

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