本紙震災連載読み聞かせ 児童と先生の感想
25年前の阪神・淡路大震災を思い起こす本紙連載「記者が語る最初の1週間」の読み聞かせ授業
◆相生市立中央小学校(2月19日、対象・5年生56人)
連載の内容(抜粋) 神戸市灘区で見通す限り家屋と電柱が傾いた道、1台も消防車が来ない火災を初めて見た。同市東灘区の甲南病院はけが人があふれ、床には大勢の人が横たわっていた―。
児童の感想 茶谷結永(ゆいと)君「震災は何人もの人が亡くなり、怖いものだと思った。大きな地震が起きても自分の命を守れるよう、避難訓練などを本気でやろうと思う」、水落七虹(ななこ)さん「当時の写真を見ながら、一刻も早く災害の状況を伝えようとする人がいたんだと気づいた」
朗読 田口佳奈教諭「当時の記者の様子がリアルに伝わってきた。子どもたちは真剣に聞いていた。願いや思いのこもった記事は人の心にしっかり届くと感じた」、中川祐輝教諭「初めて知るリアルな惨状に子どもたちは食い入るように新聞を見ていた。震災は語り継がなければならない」
◆伊丹市立天神川小学校(2月27日、対象・5年生119人)
連載の内容(抜粋) 地震から丸1日が過ぎても煙が噴き出す西宮市・仁川の地滑り現場、神戸市長田区の市立西市民病院は5階部分がつぶれ、多くの入院患者が取り残されていた―。
児童の感想 西村春飛(はると)君「南海トラフ巨大地震に備え、きょう学んだことを生かしたい」、緒方晃雅君「地震で亡くなった人を忘れないようにしたい」、奥村楓さん「被災者の生の声に耳を傾けることが大切だと知った」
朗読 松元朋歌教諭「記録を残す記者の仕事は人が懸命に生きた証し、未来につながる扉でもある。私も子どもたちに震災体験をしっかり伝えたい」、西村祐佳教諭「自然災害の恐ろしさ、悲しさを語り継ぎ、自分に何ができるか考え行動したい。まず、身近な人に『ありがとう』と伝えたい」、竹安雄一教諭「人々が忘れないため記録に、記憶に残す。自身の震災体験を文章にするのも大事かなと思った。生きていることはそれだけで感謝すべきことですね」