本紙震災連載、小学2年に読み聞かせ 丹波篠山・城東小
2020年02月10日
25年前の阪神・淡路大震災の記憶を思い起こす本紙連載「記者が語る最初の1週間」の読み聞かせ授業が2月5日、丹波篠山市日置の城東小学校であった。本紙が県内各地の小学校で続けている取り組みも、この日は低学年の2年生22人が対象とあって、より分かりやすいものにーと心掛けた。
「記者が語る―」は、毎週水曜日の本紙朝刊で連載中。読み聞かせ授業は、本紙NIX推進部が企画した。担任教諭に記事を朗読してもらい、同推進部員が震災から得た教訓などを話す。
授業では中森慶教諭が朗読。「余震」「1台も消防車が来ない火災」「液状化」などの意味を説明しながら読み進んだ。同推進部の三好正文アドバイザーの「災害から守らないといけないものは」の質問に、児童たちは「人の命」「弱い人(赤ちゃんやお年寄りなど)」と答えた。
被災したまちの写真を見せるとき、枚数を減らし、悲惨なものは避けるなどの配慮を加えた。
続いて、三好アドバイザーが同校教諭を対象に震災講演を行った。震災を知らない若い先生に記憶と教訓を語り継ぎ、授業に役立ててほしいからだ。地震、水害、噴火など、平成に多発した災害も紹介し、犠牲者一人一人の遺族の悲しみを忘れず、災害一つ一つから学ぶことが大切と強調した。
[写真説明]震災連載の朗読を聞く児童たち=城東小